補聴器 選び方

「聲の形」で学ぶ補聴器の選び方

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「聲の形」で学ぶ補聴器の選び方

「聲の形」にみる、いじめられない補聴器の選び方

他人と違う人をいじめる、日本独自の小学生文化の中で

「聲の形」において、聴覚障害を持つ少女西宮硝子は、結果としていじめによって転校を余儀なくされました。
そして、壊された補聴器の数は5ヶ月で8個。

聲の形

総額は170万円。
硝子は補聴器を両耳装用していたみたいなので、この8個というのが、8セットなのか4セット8個なのかはちょっとこの中ではわかりませんが、単純に計算すると170万円÷8個=1個212500円。約20万円強。
これは、重度の聴覚障害を持った人が使う補聴器としては、安いぐらいです。
実際高性能な補聴器であれば1個50万円~100万円近くするものもありますから。

そして、硝子が補聴器を壊された背景には、彼女が「耳かけ型」の補聴器を使っていた、というのも大きいと思います。

聲の形

耳掛け型の補聴器は、他人が簡単にはずすことができ、壊すのも容易。
これが耳穴型だと、耳の中に指を入れないといけないので、取り出すのはちょっと難しくなっていたでしょう。
ただし、耳あな型は音声の出力が大きくないので、重度の難聴の場合役に立たない可能性も高いんですよね。
であれば、いっそのこと箱型の補聴器にしてみるのもひとつの手だったのではないでしょうか。
箱型の補聴器は目立ちますが、どちらにせよ補聴器をつけていることは周囲のみんなが知っていることなので、箱型を使うことで自分が難聴であることをアピールできますし、壊されても価格が比較的安いので、出費は少なくすんだかもしれません。
いずれにせよ、いじめを受けているのであれば耳かけ型の補聴器というチョイスは最悪の選択であったと言わざるをえないでしょう。

聲の形

そして、この作品に対するネットの反応のひとつに、「補聴器は身障者手帳を持っていれば補助や支給が受けられるので、被害は小さくできたのではないか」というものがありました。
ですが、この補助や支給については、数年に1個程度なら問題無いと思いますが、5ヶ月で8個も申請しても通るとはとても思えません。
結局自腹を切るしかなかった、というのが本当のところでしょう。

もう一つの意見としては、「補聴器をつけてもほとんど聞こえないのであれば、無理して高い補聴器を付ける必要がないんじゃないか?」というもの。
こう思う気持ちはわかりますが、おそらく硝子は補聴器をつけることで、わずかには音は聞こえる、という状況だったのでしょう。
全くの全聾であればともかく、少しでも聞こえがあるのであれば、それは補聴器をつけたいというのは、当然のことだと思います。
特に車のクラクションや火災報知機、サイレンなどの大きな警告音が聞こえるだけでも、その人の安全を守るにはじゅうぶん効果的なのですから、日常会話はほとんど聞こえなくても補聴器をつける意味はある、と思います。

聲の形

将也のいじめは絶対に許されることではありません。それについては将也はその後の6年間、罰を受けながら生きていかなければならなくなりました。硝子は完全に被害者です。
でももし、いじめを未然に防ごうとするのであれば、補聴器の選び方としては「耳かけ型は使わない」というのが最適解ではないでしょうか。
耳かけ型はどうしても目立つので、面白半分にいじられる可能性が高いです。
できれば耳あな型が望ましいと思います。
それでいじめが完全に防げるわけではありませんが、受ける可能性を少しでも減じたいのであれば、検討してみるべきだったのではないでしょうか。

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